もう幾度繰り返したか分からない、偽りの現実を綴る４日間が在った。
　未だ終焉の気配も見えない中、突如として訪れた変化。
　それは、男の性別を持つサーヴァント達のいわゆる女体化という形で現れた。
　街の影の管理者である少女遠坂凛が、事態の解決に乗り出すべく東奔西走の果てに
　一つの事実を見出した。

　凛「あの金ぴかが消えてるわ」
　アーチャー「……やはり奴が絡んでいるのか……」

　そうなると何が起こっても可笑しくはない以上、とにかく件の人物を捕まえて

　事態を解決しなければ、と探索を開始しようとした矢先、凛の元へと一通の手紙が届けられた。

『これは余興だ。せっかく女の身体になったのだから女にしか許されていない
　弾幕ごっこを楽しもうではないか』

　凛「そういえばあの金ぴか、最近何とかっていうＳＴＧにハマってたわね……」

　なにが目的かは未だ分からず終いだが、とにもかくにもあの金ぴかを見つけ出して
　弾幕で打ち倒さない事には何も解決しない事は分かった。

　
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　一方、女性の身体となったランサーも、面倒な事に巻き込まれたと思う反面、
　この不可思議な現象を楽しんでもいた。
　
　ランサー「女になるなんてめったにねぇからなー」
　
　なんて軽い気持ちでいたのだが。

　「もし、一つ尋ねるが、君が私のサーヴァントで間違いは無いのかね？」
　
　声を掛けられ振り向いたそこには、この場所に居てはならない筈の神父が、
　スーツ姿に七三カット、おまけに瓶底眼鏡という殺人的なスタイルで、
　背後にオロオロしているバゼットと共に佇んでいた。

　「よっしゃちょっくら異変解決してくるＺＥ！」
　
　最速のサーヴァントは、まさに疾風のごとく冬木の街へ飛び出した。