(イラスト:ペキ 文:椎名)


アーチャーの仕事を手伝うようになって分った事が一つある。
 いつもストイックにしれっとして仕事をこなしているあいつでも、やっぱり一仕事終えて帰ると疲れを見せるのだ。
 もちろんあんな仕事、疲れない方が可笑しい。
 身体よりもまず、精神的に疲れてしまう。
 特に今日の仕事はキツかったけど。
「疲れてるんなら寝ちまえば良いのに……」
 帰って一息吐くなり、肩に腕を回してきた相手に言ってやる。
「たわけ。疲れているからこそ、という時もある」
 そんな訳の分らない理屈を述べるくらい、よっぽどまいっている事ぐらい俺にも分る。
 それで断れる筈もない事ぐらい、奴にも理解できそうな物なんだけど。
 分っていない、のだろうと思いながら、気がつけば自分も、奴のネクタイに手をかけていた。








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